タンデム自転車交流協会

タンデム自転車で街を走りたい

よくある質問と回答

タンデム自転車は危険では
すべての車両が無条件で安全ではないように、タンデム自転車も無条件で安全ではありません。 安全に運用するための条件が交通ルールです。 交通ルールに従った場合、自転車はもっとも事故に遭いにくい車両です。 タンデム自転車の安全性は、一般の自転車に劣ることはありません。
自転車の事故では、子供や老人が当事者になることが多いです。 警察の調査によると、状況判断の不確かさや、ルールからの逸脱が自転車事故の主な原因とされています。 タンデム自転車は一般に健常な成人が運転するものであり、危険な状況におちいることが稀です。
二人乗りは危険では
一般の自転車は大人二人が乗車することを想定していません。 大人二人の重量に対して、車体の強度、安定性、制動能力などが不十分です。 一般の自転車での二人乗りは危険です。
一方タンデム自転車は大人二人が乗車するために作られた自転車です。 十分な強度、安定した操縦特性、強化されたブレーキにより、タンデム自転車での二人乗りは、一人乗りの自転車の安全性に劣ることはありません。
長い自転車は小回りが利かず危険なのでは
第一に小回り特性と安全性は関係がありません。 一般の自転車の長さが1.8m程度であるのに対し、タンデム自転車は2.3-2.5mほどあります。 車輪ひとつ分長いことになります。 この程度の車体の長さの違いは一般の道路で取り回しに影響を与えません。
重い自転車は危険では
重い自転車は危険では危険です。衝突時のエネルギーは重量に比例します。 タンデム自転車は二人分の重量を止めるために、高性能なブレーキを採用しています。 前転することが無いため、熟練した乗り手であれば一人乗りの自転車よりも短い距離で止まります。
一般の自転車には30kgの荷物を積むことを許可していたり、自転車で牽引するリアカーに120kgもの荷物を積むことを許可していたりします。
歩道を走るのは危険では
自転車の歩道通行は危険です。 自転車が歩道を走ると、歩行者へ危害を加える可能性のみならず、自動車との事故が増えます。 なお、タンデム自転車は普通自転車ではないので歩道を走ることはできません。
車道を走るのは危険では
ほとんどの場合、自転車の車道通行は歩道通行よりも安全です。 車道は交通ルールに従って走る場所です。 危険だとしたら、危険の原因に対処すべきです。
ドライバーはタンデム自転車を想定していないのでは
日本以外の国のドライバーや長野県や兵庫県のドライバーはタンデム自転車を意識して運転しているわけではありません。 ドライバーからしたら、タンデム自転車への対応も一般の自転車への対応も全く同じです。
とっさに危険を回避できますか
操縦者の能力に依存します。 運動性能は一般の自転車と変わりません。 荷物や幼児を乗せた一般の自転車よりも機敏に動くことができます。
なお、状況を把握して早期に回避行動をとり、"とっさ"が必要な状況に陥らないようにするのが本来の危険回避です。 とっさの行動を迫られる時点で危険回避は失敗です。
タンデム自転車の操縦は難しいのでは
自転車はもともと高度な運転技術を必要としています。 慣れない自転車に乗ると最初はどうしてもふらつきます。 自転車にきちんと乗れる人であれば、タンデム自転車であっても、数十分の練習で一般の自転車にそん色なく乗りこなすことができます。
二人の息が合わないと危険では
息が合わなくても、ペダルが重くなる以外に影響はありません。 タンデム自転車に乗る二人がともにタンデム自転車に不慣れである場合、相乗効果で走行の安定を失うことがあります。 この問題は数十分の練習で完全に解消できます。
後ろの人が振り落とされることはありませんか
通常の乗車ではありえません。
スピードが出すぎませんか
一人乗りに比べ、平地では楽に速度が出せます。 速度を出しやすい乗り物であることと、状況にそぐわない速度を出す行為とは関係がありません。 楽に速度を出せることは余裕に繋がります。
二人だとふざけて何をするかわかりません
個人の問題であり、タンデム乗車とは関係がありません。 二人で別の自転車に乗ればふざけないわけではありません。
一回の事故で二人が怪我をすることになります
そのとおりです。 自動車も一人乗りに限定すべきとお考えでしょうか。大型バスはどうしましょう。 自転車が二台が連なって走るのとタンデム自転車のどちらが安全でしょうか。
トラックの風圧でよろけるのでは
自転車は、自動車が不適切な追い越しをしたときの風圧でよろけます。 この場合、配慮無く追い越すドライバーが問題です。 なお、タンデム自転車は一般の自転車よりも安定しています。
二人乗りの急制動は危険です
一人乗りでも急制動は安定を失うことが多いので危険です。 なお、タンデム自転車は前転することがありませんので、一般の自転車よりも安定した急制動が行えます。
判断力の無い子供と乗るのは危険では
判断力を期待できない子供を一人で自転車に乗せるほうが危険です。 タンデム自転車の操縦者が交通ルールに従って走行していると、同乗している子供は、自然と交通ルールを学ぶという事例が報告されています。
粗悪なタンデム自転車が増えたら問題です
これはタンデム自転車愛好者の間でも心配事のひとつです。 一般の自転車でも粗悪自転車は少なくなく、問題になっています。 自転車の品質に対する啓蒙が必要です。
日本の道路はタンデム自転車には狭すぎるのでは
タンデム自転車の幅は一般の自転車の幅と同じです。 自転車が走れるところであればタンデム自転車は走れます。
私はタンデム自転車に乗りたいとは思いません
タンデム自転車が解禁されたあとも、タンデム自転車に乗る気は無い、というのは全く個人的な話です。 タンデム自転車が認められていないことで、自転車を利用する機会を奪われている人もいます。 乗りたくても乗れない状況を改善したいのです。
40年間禁止されていて需要もすでに無いのでは
少数ではあっても需要は確実にあります。 目にすることがないために、タンデム自転車という選択肢を思いつかない人たちも少なくありません。
文書更新日
2009-02-18
文書最終更新日
2010-01-18